まぎらわしい宗教不問



「宗教不問」といえば、通常でしたら、「どんな宗教でも問いませんよ」という意味に解釈するのが普通です。
お墓の場合ですと、これは公営の霊園などは、「宗教不問」です。
なぜならば、公的な機関に、個人の思想・信条を妨げることは許されないからです。

仏教はいいけど、キリスト教派はダメ、なんてことを市役所が言ったら、大変なことになります。
ですから、公営の霊園では、「宗教不問」が通常です。

このように使われる「宗教不問」というのが、一般的なのですが、お墓の世界にはもう1つの「宗教不問」があります。

それまでの宗教不問

最近では、公営の霊園だけでは足らず、そうかといって寺院でのお墓は宗教上の制約があるため、民間の霊園も流行っております。
そして、そこも通常は「宗教不問」です。

多くの民間の霊園の場合、上の公営の墓所と同じ「宗教不問」ですが、中には違う「宗教不問」があるために、注意が必要です。

民間の霊園は、主に公益法人と宗教法人が経営母体となっております。
経営母体が公益法人の場合、「宗教不問」といえば、公営の場合と同じです。しかし、宗教法人の場合、ちょっと違ってくることがあります。

宗教法人が経営母体ということは、その後ろにどこかの宗教があるということです。
つまり、表向きは民間の会社でも、実体は「宗教法人」なのです。ですから、必然的に宗教性を帯びてくるのです。

宗教法人が経営母体の霊園の場合、「宗教不問」という時、「それまでの宗教不問」という場合があります。

つまり、それまでのお墓の宗教は問わないけれど、こちらのお墓に入ったら、こちらの宗教(の供養)に従ってもらいますよ、ということがあるのです。

仮に寺院墓地が嫌で民間の霊園に移ったとしたら、そこでもまた仏教式の供養を行わなければならず、これでは本末転倒です。

民間の霊園で「宗教不問」とあっても、きちんとその「宗教不問」の内容を確認するようにしましょう。


※参照


PR